ノラ猫を中途半端にかわいがるのは一番無責任だ
大家の親戚が地主で、私がかつて住んでいたアパート一帯が
地主の敷地になっていた。その中では1匹のノラ猫がいつも、
我がもの顔で敷地内を闊歩していた。
地主である大家の男(独り身)が餌を与えていたからだ。
初めはのんびり暮らすその猫に癒されていた。
しかし問題はすぐに起こった。
1階である我が家のベランダにその猫が入り込んだり、排泄を
したりするのだ。気休めに置いたペットボトルが
日に日に数を増していった。
さらに、寒い季節や雨の日になると、
朝のごみ出しをする私の後を付いてきて部屋に入ろうとするのだ。
本気で怒って何とか部屋への侵入を阻止するものの
その猫は全く懲りず同じことを別の日に再び行うのだ。
その猫が私のなかで厄介者になるのに時間はかからなかった。
しかし独り身で気弱な自分。
大家の親戚が相手なので結局我慢したまま5年ほど暮らした。
ノラ猫をペット代わりに外飼いすることは一番無責任だと
思った。きちんと飼うことによる責任を放棄して
癒しだけを求めて自分勝手なことをするのはやめてほしい。